固有色

固有色=すべてのベース

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リンゴの赤、ホウレンソウの緑、といった、モノに備わった固有の色を
固有色と言います。
「モノに備わった」とは言っても、光の環境によって色の見え方は変わりますので、「そのときの光の状況」で感じる色味のことです。
たいていの場合、モノの明部(光が当たっている部分)の強く色味を感じる部分(ハイライトのように白く見える部分を除く)としていいでしょう。
上のリンゴのイメージから色をグレーに変換し、
固有色でべた塗りしました。背景も同じ処理をしています。

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ビギナーは眼に見える部分のトーンをダイレクトにのせていこうとする傾向があります。これは例えばジグソーパズルのピースをはめていくようなものです。ジグソーパズルがゲームとして成り立つのは、ピースと全体の関係が見えにくい中で正しいピースを当てはめるというチャレンジがあるからです。
絵を描く時まで変なチャレンジはしなくてもいいでしょう。できるだけ早い段階で全体が把握しやすくなるようなアプローチをするべきです。
この固有色をこれから描写するトーンの「基準」とします。これと比較して濃いトーン、明るいトーンをのせてゆくのです。