デッサンで宇宙を知ろうとした男(その1)

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レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)

ルネサンス当時のヨーロッパは「神中心の世界観」から「人間中心の世界観」に移ろうとしていました。それは教会支配の観念世界から、瑞々しい自然=「宇宙の美の法則」への目を向けることでありました。
その変革期のタイミングに、その現場(イタリア)に、フツーじゃない探究心を持って生まれたのが、レオナルド・ダ・ヴィンチです。


レオナルドは完成作品がとっても少ないことで有名です。素描は数百枚残していますが、いわゆる本画の完成作品は10点もありません。(なのにこの揺るぎない名声!)
ひょっとすると彼は作品を完成させることにはそれほど興味を持っていなかったのかもしれません。

すると、何に彼の興味は向かっていたのでしょう?